江戸時代にもゆるキャラがいた!?

ゆるキャラというと、ひこにゃんやレルヒさんなどのようにユニークで独特な雰囲気を持つキャラクターで、町おこしやキャンペーンなどの場で活躍しています。
中には、メロン熊やなななどちょっとイレギュラーなゆるキャラもいますが、総じてコモカワイイ系のデザインとなっています。
そんなゆるキャラは、実は江戸時代にも存在していたというのです!
今回は、江戸時代に存在していたというゆるキャラについて見ていきましょう。
江戸時代に存在していたというゆるキャラは、富山の薬売りが「近いうちに悪い病気が流行するけれど、この絵を飾っておけばその病気にならずに済む」と触れまわったことがきっかけで広まったと言います。
『悪病除けの人獣絵』と題されたその絵は、人の顔をしている不思議な動物をかいたものですが、どことなくゆるキャラのような風貌をしているのです。
うつろな目や大きな鼻が描かれた人の顔はかなりリアルですが、体はまるでぬいぐるみのように適当なものとなっています。
この時代は、化学的な知識に基づいた治療法がなかったため、魔除けの絵を飾って病気にならないように祈るという方法をとるケースが多く見受けられました。
魔除けには白澤や件のような人面牛身の瑞獣をモチーフにしたものが多く、富山の薬売りが広めたこの絵もそれと同じようなものだと考えられます。
この他にも、縁起の良い化け物を描いているのにどこか微妙な雰囲気でゆるキャラのようになっているアマエビの妖怪などもあります。